メガネの製造工程。メガネを知る。製造工程 紹介コーナー

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デザイン開発・図面作成

ラフデザインを元に、製品のデザインが決定するまでに、数え切れないほどの修正が加えられていきます。最終デザインが決定すると、工場のラインに乗せるために製造図面を作成します。ユーザーが日常的に顔に装着するものですから、単に形や色が美しいだけでなく、掛心地や耐久性等の機能面を満たすものでなければなりません。アイディアは幾多の工程を経て製品化されていくのです。

メガネを知る 製造工程

1つのメガネが完成するまでには、およそ200~250の工程が必要とされます。
ここではその中から代表的な14の作業を写真パネルにして展示し、
メガネが作られていく過程を分かりやすく紹介しています。

プラスチックフレーム製造工程

  • プラスチック製造工程1

    デザイン開発・図面作成

    ラフデザインを元に、製品のデザインが決定するまでに、数え切れないほどの修正が加えられていきます。最終デザインが決定すると、工場のラインに乗せるために製造図面を作成します。ユーザーが日常的に顔に装着するものですから、単に形や色が美しいだけでなく、掛心地や耐久性等の機能面を満たすものでなければなりません。アイディアは幾多の工程を経て製品化されていくのです。

  • プラスチック製造工程2

    フロント切削

    板状のプラスチックシートをデータに基づいてNC加工機(切削機)にて眼鏡の形状へと削り出します。データから形状を読み取るので様々なデザイン、細かなディテールまで表現出来ます。フロント形状を切削した後、レンズのカーブと顔に沿ったカーブを型押しで入れていきます。

  • プラスチック製造工程3

    テンプル切削

    フロントと同様に板状のプラスチックシートをデータに基づいて切削機にてテンプルの形状へと削り出します。但し、機械では表現しきれないような断面形状や複雑な箇所などは熟練した職人の手作業によって削られています。

  • プラスチック製造工程4

    テンプル芯打込み

    切削機にて削り出したテンプルに金属の芯を打込む工程です。160度にまで加熱して柔らかくなったテンプルに400度に加熱された金属の芯を差し込みます。加熱することにより芯をスムーズに入れることが出来ます。
    金属の芯を打込む事でテンプルの強度が増して変形しづらく、又、お客様の一人一人の顔にフィッティングすることが可能となります。

  • プラスチック製造工程5

    バフ研磨

    モーターで高速回転するバフに、メガネ(またはパーツ)を押し当てて磨きます。切削後の断面や表面を滑らかにするための研磨と、艶を出すための仕上げ磨きなどに分かれ、それぞれの加工に適したバフや研磨剤を使い分けます。この工程がおろそかになると、プラスチック表面の光沢が乏しく優れた製品になりません。こちらも、長年の熟練を要する手作業になります。

  • プラスチック製造工程6

    組 立

    テンプル、鼻パッドなどをネジで留めて組み立てます。単純な作業ですが、繊細な作業なので機械での自動化は行なわずに人手に頼っている工程です。
    200から250あるといわれる、メガネ製造工程の最終段階に近付いてきました。

  • プラスチック製造工程7

    最終検査

    工場出荷の前に、全数全点にわたって最終検査を行います。仕様書どおりの寸法、形状であるか。傷、汚れ、ゆがみなどはないか。テンプルの動きはスムーズか、など、あらゆる角度から確認し、規格を満たさないものは補修または破棄します。
    合格したものは、ブランド・タグを付け、1個ずつ袋に詰めて出荷されます。私たちが愛情をこめて生産したメガネは、ここで製品から「商品」となるのです。

メタル製造工程

  • メタル製造工程1

    デザイン開発・図面作成

    ラフデザインを元に、製品のデザインが決定するまでに、数え切れないほどの修正が加えられていきます。最終デザインが決定すると、工場のラインに乗せるために製造図面を作成します。ユーザーが日常的に顔に装着するものですから、単に形や色が美しいだけでなく、掛心地や耐久性等の機能面を満たすものでなければなりません。アイディアは幾多の工程を経て製品化されていくのです。

  • メタル製造工程2

    金型製作

    メガネフレームを構成する金属のパーツ(部品)は、材料の金属を金型でプレスして打ち抜いたり模様をつけたりします。この作業は、プレス機に取り付けられる金型を製作する為、「マスター型」とよばれる金型の原型を製作している場面で、彫金の専門的技能を有する熟練工の完全な手作業となります。メガネ製造の現場では、このような職人芸に頼る工程がいくつもあります。

  • メタル製造工程3

    プレス機による部品形成

    プレス機に金型を取り付け、金型パーツを加工します。ひとくちにプレス加工といっても、抜き、バリ取り、横擦り、曲げ、仕上げ押さえなど様々な種類があり、用途に応じて数トンから時には数百トンもの大型プレス機を使用します。
    チタンなど固くて弾性に富む素材には、小さなパーツの加工でも、驚くほど大型の高圧プレスを使用する場合もあります。

  • メタル製造工程4

    ロー付けによる組立

    主要なパーツをロー材で接合すると、おおまかなメガネのかたちが出来あがります。高周波によって、接合部分を600~700度の高温に熱し、ロー材を溶解させ接合します。この作業でメガネ全体の形が決定しますので、作業の精度も高く保たないと、その後の工程をいくら完璧に進めても、完成したときにバランスの悪い製品になってしまいます。

  • メタル製造工程5

    バフ研磨

    モーターで高速回転するバフに、メガネ(またはパーツ)を押し当てて磨きます。プレス後の断面や、ロー付けで荒れた表面を滑らかにするための研磨と、艶を出すための仕上げ磨きなどに分かれ、それぞれの加工に適したバフや研磨剤を使い分けます。この工程がおろそかになると、メッキ後の表面の光沢が乏しく優れた製品になりません。こちらも、長年の熟練を要する手作業になります。

  • メタル製造工程6

    メッキ/電着塗装/塗装

    金属製のメガネの場合、錆の発生を防ぐためメッキや電着塗装・塗装を施します。日本製の高級品に施されている金メッキの場合、下地のパラジウムを3μ(ミクロン/1ミリメートルの1000分の1)、その上に0.5μの金をメッキします。メッキの作業も、ほとんどはコンピューターが制御するロボットに委ねられるようになりましたが、チタンメッキの前処理など、金属の化学反応を視認する必要がある作業は、依然として人手に頼っています。
    写真は吹付塗装風景です。

  • メタル製造工程7

    組立~最終検査

    200から250あるといわれるメガネ製造工程の最終段階では、テンプル・鼻パッドなどをネジで留めて組み立てます。細かい作業のため、機械での自動化ではなく人手に頼っている工程です。その後、全数全点にわたって最終検査を行います。設計どおりの寸法、形状であるか。傷、汚れ、ゆがみなどはないか。テンプルの動きはスムーズかなどの検査を経て、製品は市場に出荷されます。私たちが愛情をこめて生産したメガネは、ここで製品から「商品」となるのです。